迷いながらの、遠回りの、このプロジェクト

こどもの声ギャラリー、たくさんの方に見ていただいて、うれしいです。ありがとうございます。

今回ホームページをつくるにあたって、ココキクとは?などを書く中で、なんでこのプロジェクトをやってるのか?とか、何を大事にしたいのか?とか、改めて考えました。

こどもの声プロジェクトは、大人に向けた企画です。
ここで載せている“こどもの声”は、こどもたちが「伝えて!」と頼んできたものではない。何気なく発しているこえなので、こどもたちは言ったことを覚えていないかもしれないし、言わないでほしいこともあるかもしれない。それを、勝手に集め、勝手に発信している。(だから、匿名性はすごく大事だと思っている。)

こどもたちがこれを見たら、どう思うかなあと迷う時もある。
この声は「選ばれたんだ」って感じるだろうか。こどもたちは言ったことが広められちゃうんじゃないかと、不安にならないだろうか。
そんなことを考え始めると、このプロジェクトって大人勝手だなあ、こどもにとってどうなんだろう、と迷い始めることがある。

じゃあ、どうしてこのプロジェクトをするのか。

こどもと過ごしてきたなかで、こどもたちに「話して」って聞くことより、普段の何気ない中で出るものを聴くことが大事だと思う。(もちろんいろんな場合があるけれど)
こどものその時の状況、心が安心していたり、積み重ねてきた時間や関係性があったり、その時にポロっと出てくる“こえ”があると思う。それを、聴けるかどうか。拾えるかどうか。どういう眼差しで見るか。

だから、“こえ”だけではなく、“こえ”を聴いた人の想いを載せることを大切にしている。その“こえ”を聴いた人と同じように感じてほしい、ってことではなくて、いろんな視点でその“こえ”を考えたいから。
“こえ”と、聴いた人の想いを一緒に大人に伝えることで、これを見た人のこどもに対する視点に気づきがうまれるかもしれない。そうしたら、その人の目の前にいるこどもへの向き合い方に変化が生まれるかもしれない。目の前のこどもの“こえ”に耳を傾けようと思うかもしれない。
目の前にこどもがいなくても、社会にはこどもがいることを感じてもらえるかもしれない。

そう信じて、大人が勝手にやってる大人に伝えるプロジェクトです。いろんな大人の人に見てほしいです。

こう考えると、なんて遠回りなことしてるんだろうなあと思います。でも、それが直接は見えないけれど、どこかのこどもたちが安心して自分を出せることにつながると信じて、続けてみようと思います。

はっち

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