目次
こどもの年齢
小学生・中学年
こえを聴いた人・場所
プレーワーカー(プレーパーク・東京都)
こえが発された状況
しとしと雨が降る肌寒い日。
かまどには火がついていて、ひとりのこどもがうちわであおいだりしていた。
そこへ小さい子用の自転車に乗って勢いよくやってきた彼(このプレーパークには家庭で使わなくなった乗り物が遊具として置いてあり、年齢関係なく乳幼児から中高生までが遊んでいる)。
ザシャァっとブレーキをかけて停まって、火を見つめながら、「もう水かける!?」と言った。
そのあと少ししてから言ったひとこと。
この“こえ”が印象に残った理由
たき火に水をかけることを楽しむこどもがいる。かけてほしくないことを知りつつ、おもむろにかけて去っていくこどももいる。
登場の仕方と普段の彼の様子、「もう水かける!?」の言葉に、せっかくついたばかりの火が消される!?と少し身構えた私。このひとことを聞いて、自分のそんな気持ちに反省もしつつ、思わずふきだしてしまった。
自分がはいている長靴に水がたまっていることをこんなにも誇らしげに言う彼の姿が愛くるしく、そのことにこんなにもワクワクしている姿が何とも言えない。
こんなふうに心が満足になる瞬間が、どんなことでもいいから、たくさんたくさんたくさんあるといいなー。“長靴に水がたまった”ことに、心豊かになること、いつまでも忘れないでいてほしい。そんな環境を大切にしたい。
※“こえ”を発した子と写真の子に関連はありません。
コメント